小児科を受診した子どもに多い病気とは

子どもがかかりやすい病気の一つとして、風邪が挙げられる。
小児科を受診する約9割の子どもが風邪が原因といわれており、子どもたちにとって最も身近な病気だろう。
風邪の主な原因はウイルスだが、保育園や幼稚園、学校などで人と接触する機会が多く、ウイルスを知らず知らずのうちにもらってしまう。
また、乳幼児は抵抗力が弱く、風邪に免疫がないことから体調を崩しやすい。日頃から注意深く子どもを観察し、異変があれば積極的に小児科に連れて行くことが重要だ。
言葉を発することができない乳児などは機嫌が良いか、よく眠れているかなどを観察して病院に連れて行くかを判断するべきだろう。

夏の暑い時期にかかりやすいとされているのが、手足口病やプール熱だ。
これらは冬の時期にかかりやすい風邪と違って咳や鼻水などの症状はなく、熱や口内炎が症状として見られる。子どもによっては、喉の痛みを訴えるケースもあるようだ。
手足口病は3日から6日の潜伏期間を経て、手や足の裏、口の中に出来物や水ぶくれができる。酷くなると手足全体だけでなく、肘や膝、お尻などにも症状が出てくる。小児科の医師の指導などを受けて、約1週間程度で治ると言われている病気だ。
プール熱は喉の痛みや目やにで病気が発覚することが多く、高熱も数日続く。
どちらの病気も特効薬は無いとされている感染症だからこそ、予防には気を付けたい。手洗いうがいはもちろんのこと、病気になった家族とタオルの共有などにも気を付ける必要があるだろう。